東京臨床糖尿病医会:入会&例会参加のお勧め

会長:伊藤景樹(伊藤内科小児科クリニック 板橋区)

【目的】
当会は、1980年9月に故守屋美喜雄先生、松浦靖彦先生、斉藤文子先生が中心となって、臨床医家およびコメディカルの糖尿病診療内容の向上に努めることを目的に発足しました。

【例会開催】
◆例会は:4月、7月、10月、1月の年4回開催致しておりますが、そのうちの7月は「特別例会」として会員および広く一般の方々による「発表」の場としております。
◆現在の会員数は、医師が70名、コメディカルが102名、合計172名(2011/03/10現在)で構成されています。

【守屋美喜雄賞】
◆7月の「特別例会」での発表に際しては、設立者のお一人であります故守屋美喜雄先生のご遺族のご遺志により、当会の継続と発展のために多額の志を頂き、この志の一部を第100回特別例会以降「守屋美喜雄賞」として設立し、臨床に貢献する卓越な「報告・発表」した会員および一般の方に賞金および記念の楯を授与させて頂いております。

【認定単位等】
◆本会は、1997年に第4代会長の船山秀昭先生のご尽力によって、当会をこの規模としては異例ではありますが「日本糖尿病学会専門医」としての「更新単位」を取得できる“学術集会”として認定されています。
◆日本糖尿病療養指導士(CDE)の認定制度の発足以来、認定されております。

◆日本糖尿病協会の「療養指導医の更新単位」の講習会にも認定されています。

◆日本医師会の「生涯教育講座参加証」の配布も認められております。

東京臨床糖尿病医会入会と例会参加のお勧め

 船山内科(東京都 江東区)
船山秀昭(元東京臨床糖尿病医会会長)

 本会は1980年に臨床医家およびコメディカルの糖尿病診療の向上充実を努めることを目的に発足した。
当時大学病院の医師であった著者はDiabetes In The News(DITN:メディカルジャーナル社)誌でその存在を知り時には研修医を誘い、医局では聞けない講演を拝聴し、それらが臨床の場で役に立ったことを今でも鮮明に覚えている。今でこそ糖尿病に関する多くの勉強会や談話会が立ち上げられているが、その当時は臨床にスポットを当てた会は皆無であり、当会は斬新かつ画期的であるということで非常に注目されていた。

さて糖尿病はいまさら申し上げるまでもなく98% self management の代表的な生活習慣病であり、とりわけ問題なのは高血糖に基づく細小血管障害、大血管障害、足病変、歯周病等々の合併症である。それ故糖尿病は医学的のみならず心理的アプローチも必要とする疾患であり他疾患に比べ検討すべき項目は多い。だからといって少々血糖値が上昇した、あるいは合併症が発症した程度で糖尿病専門外来へということでは4000人程度の専門医では対応しきれず現にパンク状態となっている。

そこで関東エリアで糖尿病診療にあたる医療者の方々に糖尿病当会に入会し系統的な臨床糖尿病学を学ぶことをお勧めしたい。当会は臨床経験豊富な約10名の糖尿病専門医により企画・運営され現在まで129回という驚異的な回数を重ねている。

当会は、年間4回催行され(基本的には1,4,7,10月の第3土曜日で午後3時〜6時30分)、テーマとしてトピックスはもちろん総論、各論ともに盛り込まれ、いつ入会しても臨床糖尿病学が系統的に学べ、そして特記すべきことは会場には常に数名の世話人が出席しておりいつでも質問や意見が述べられるようになっている。また、年に1回は会員からの臨床研究などの発表の場があり、会員同士が議論し自己研修に磨きをかけることができる。

講演後の要旨については「プラクティス」(医歯薬出版)にその詳細が掲載されるので、不参加であろうとも会の全容は把握できることになっている。なお当会はメーカー主導ではなく自主組織であるので入会金、年会費、参加費が発生することをお許し戴きたい。講演中での居眠りは見られないがこの会費制とは無関係で熱意の表れとみている。

内科系疾患は多岐に亘るが前述の如く当会のようなユニークでしかもこのように歴史を有する会は著者の知る限り本会以外に見当たらず、また2010年度は糖尿病診断基準の改定、HbA1cの表記法の変更などがありそして大型新薬であるインクレチン関連薬の上市も加わりまさに糖尿病診療のパラダイムシフト年であり、これを機に糖尿病診療の向上を期して当会に入会することを重ねてお勧めする次第である。

東京臨床糖尿病医会入会と例会参加のお勧め

岩上内科(栃木県 佐野市)
院長 岩上 實

①東臨糖例会への参加の“きっかけ”はどのようなことだったのでしょうか?

当内科は、糖尿病等生活習慣病の方が殆どです。私は糖尿病に特科した現場を経験して居りません。試行錯誤を重ねて取り組んで来ました。当内科外来診療が「内科医として責任を果たしているか?」の自責の念を払拭できない毎日が続いて居りました。「どうすれば?」との不安と焦りが東京臨床糖尿病医会の門を叩かせました。

②例会に参加して“良かったと思われる点”はありますか?

例会でのレクチャー、質疑、ディベイト等全ての内容が明日の臨床の糧となり少しづつ自信に繋がります。

③例会の内容も含めて“何か改善して欲しい点”について?

定期的に例会に出席させて頂く事が全てです。内容、形式何等問題無いと思います。糖尿病はチーム医療の横綱に位置付けされて居る観点からは「コメディカル」を十分意識した展開は時代を先取りしているのではないでしょうか。近ければスタッフ全員出席をお願いしたい位です。

④これからの先生の診療にとって東臨糖に“期待したい点”は何でしょうか?

「継続は力なり」出席させて頂いて居るだけで自然に糖尿病に馴染んで来ます。非常に大事な事があります。それは「たった一人での街医」が運営して居るオフィスの洗濯も可能にする素敵な会である事です。

⑤糖尿病の非専門医先生が東臨糖への「入会」や「例会に参加する」メリットを強調して頂くとしたら何でしょうか?どのようなことでしょうか?

勉学にはベストな会です。おこがましい考えですが、専門医も夢でないと云う錯覚を脳味噌の中に去来させる雰囲気を供えて居ります。「糖尿病を少しでも深く又広く求める気概のある方は何方でも」のポリシーを貫いて居る日本を代表する組織に育って居るのでは無いでしょうか。

⑥入会し例会に参加され、日常臨床のどのような点にそれが反映されているか、具体的な例がありましたら教えて下さい。

糖尿病を通じての相互理解の大切さ、チーム医療の有用さと、その組み立て方等「収穫」は数えられない程で毎日の外来に活用させて頂いて居ります。素晴らしい出会いでした。

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著者:深堀幸次
タイトル:患者応対マナーBook〜言葉と態度は“処方”である〜
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